36. バンクーバーで働くエンジニア Aftershow

2018年02月03日

内容紹介

trkwとmiyaokaとiwagの3人で、ネット回線、本、映画、Mount & Bladeなどについて話しました。

Show Notes

シリコンバレー話

  • インターンで行ったらサンノゼは田舎でびっくり
    • 荒野とかある
    • カルトレインの駅に何もない
    • でも、あれが世界のイノベーションの現場
  • スタンフォード、門から本館までバスで 10 分
    • アップル社の社員を見て、これがイノベーティブ!
    • 余裕があってめちゃかっこよく見えた
  • 5 年前くらいの時点でカルトレインの中でみんな kindle 使ってる
    • 本屋が無い
    • マウンテンビューとか空が広い

ネット回線の話

  • 自宅回線:バンクーバーは 5Mbps くらいなのに日本の NURO 光は 1000Mbps
  • スマホ回線:3G、LTE だと 1GB で 5000 円くらいする
  • 回線が貧弱なのに Netflix とか Hulu がある
  • 昔は遅いから RSS リーダーで取得しておいてオフラインで読む工夫をしていた
    • 地下鉄でもネット繋がるようになった
    • 新聞読んでる人ほとんど見ない。折りたたんで省スペースで読む技術が失われた
    • 昔読んだ SF 小説で電子社会のスナイパーがオフライン用に文庫本を持ち歩いてる描写を見た気がする

本のある生活

映画をちゃんと理解したくなった話

  • ネット漬けだったので、ネットから切り離された映画館に通った
  • 最初の 100 本くらいは義務で見た
  • ゲーム 1000 時間くらいやったときに、映画なら 500 本も見れてコスパよいのではと思った
  • 大抵の分野は 数千時間投資すると理解が生まれる
  • 普通は先に評判を見たりするけど、まずは何も知らずに自分で体験して後から確認するようにした

古典名作は面白い

  • ブログで紹介されていたお勧めの古典小説をちゃんと読んでみた
    • 失われた時を求めて(1913-1927 マルセル・プルースト)
    • アンナ・カレーニナ(1877 レフ・トルストイ)
    • 戦争と平和(1869 レフ・トルストイ)
    • 長いのでネットで茶化されるけど、読んでみたらめちゃくちゃ面白い
    • 小説は映画とは違っていくらでも長くすることができる。風俗や人生が描かれていてキャラクターと身近になれる
    • あらすじを見て理解するのとは全然違う体験
  • 映画を見始めたタイミングで午前十時の映画祭というイベントがあってそれで網羅的に古典名作を見れたのが良かった
  • 作品同士のつながり
    • 夜は短し歩けよ乙女(2006 森見登美彦):古本市の神の話
    • 一本見ただけじゃ分からないものも、いろいろな作品を見ていくとあらゆる作品への繋がりが見出だせて与太話をしてしまう
    • 時代や文化がプロットされていく

映画料金

  • バンクーバーに来て映画が安いのでカジュアルに見るようになった
  • バンクーバーは 1100 円くらい、安いと 700 円。日本は定価 1800 円
  • でも高い割に映画は盛況になった
  • 名画座で見るとセレクトされた二本立てだし安い。三本立てで 6 時間のときもある

同じ映画を何回も見るムーブメント

  • アニメ映画の情報量は実写以上だと思う
  • 画面のすべてを人の手で描いているアニメに対し、役者を撮る実写
  • アニメでいう作画すごい的なところは、実写だと演技力なのでは
  • 映画は白黒からカラーになったけど、白黒のほうが演技の仕草が捉えやすい

演技のドラマ

  • 街の灯(1931 チャールズ・チャップリン)
    • ミュージカルへ移り変わった時代に、サイレント演劇でドラマ作りにこだわった
    • 何も知らずに見て、気づいたら綾波レイみたいに涙を流してた
    • 映画を見て本気で泣いたことが無かったので、泣けるときが来るまで映画を観ようと思っていたのが果たせた
    • エンディングの消化しきれない余韻が良かった

新海誠

  • 君の名は。(2016 新海誠)
    • 飛行機内でみんな見てた。アニメだからつまらないと思ってたら感動しちゃった、という一般人
    • 鉄道マニアの父親も鉄道仲間に誘われて見に行っていたので、本当にメジャーなんだなと感じさせられた
    • バンクーバーでもロングラン
    • 秒速好きからするとメジャーに振った感
  • 秒速 5 センチメートル(2007 新海誠)
    • 宇都宮線沿線に住んでた(訂正:高崎線 → 両毛線)
    • 秒速はチェーホフみたい
    • 桜の園(1903 アントン・チェーホフ)
    • かもめ(1896 アントン・チェーホフ)
    • クライマックスが無くて不思議な余韻がある

余韻を大事にする描き方

  • いわゆるハリウッド映画だときちんと王道的なオチがついて終わるけど、ヨーロッパ映画は違うことが多い
  • どうしてそうなったのか、この後どうなってしまうのか、というところで終わってしまう。その解釈を観客に考えさせる描き方など
  • 余韻っていいなあ
  • でもメジャーじゃない

(いかにもヨーロッパ的な映画)

メジャーに振ってちゃんと売れる

  • BLAME!(1997-2003 弐瓶勉)
  • シドニアの騎士(2009-2015 弐瓶勉)
  • 弐瓶勉も BLAME!はメジャーじゃなかったけど、シドニアの騎士ではベタな要素でメジャーに売れた
  • 秒速なんてウジウジしたロマンを求める男子しかターゲットじゃない
  • API 納品

Mount & Blade

(動画は開発中の続編)

  • ピコキャスで喋ってたときはプレイ時間 1000 時間だったけど 2000 時間に増えてる
  • 飽きてしばらくすると有志が面白い MOD を作ってるのでまたやってしまう
  • 基本は中世の騎士の合戦なのに、スターウォーズの戦争にする MOD とかもある
  • iwag は 120 時間くらいやった
    • M&B やったことある人と会ったのは初かも?
    • まあやらないだろうと思ってたら前の会社の人がやってたのでプレイした

シミュレーション的な納得感

  • 中世ヨーロッパの騎兵戦闘ができるゲーム
    • 攻撃に物理的なスピードボーナスがつくというのが大きな特徴
    • 馬に乗ってすれ違いざまに斬りつけると速度に比例したダメージを与えられる。当たり前のようでいてこの手のゲームは少ない
    • ゲージや必殺技を使うゲームとは全く違うリアリズム
    • そうしたアクション戦闘を支える箱庭世界
  • 騎乗弓を使う遊牧民族と戦ったら、モンゴル帝国の強さに納得した
    • 古代ローマはパルティアという遊牧国家にヒットアンドアウェイでボコボコにされた → パルティアンショット
    • 戦場マップの広さが無限だったら倒せない
    • でも一番強いのは甲冑を着て槍で突撃する重騎士
  • 箱庭シミュレーションゲーム
    • 特にストーリーも、エンディングもない
    • プレイヤー 1 人の状態から仲間を集めて傭兵団からやがて領主になる展開がベルセルクの鷹の団っぽくて面白い

立ち上げを楽しむ

  • FTL、M&B もやりたいときに 1 からプレイできて、立ち上げのところが一番面白い
  • 蓄積してレベル上げたりするゲームのほうがメジャーだけど、だんだんしがらみが面倒になる
  • リセット前提のローグライクは重くならずに遊べる
  • けれど、M&B は立ち上げだけで 10 時間かかる
  • 城を手に入れて勝ちゲームになるともうあまりおもしろくない

メジャー感

  • 世界的にはどのくらいメジャーなのか、日本人はなんでそんなにやらないのか
  • 題材が親しみづらい。三国志とか戦国時代だったら
  • 日本の戦国時代 MOD もあるが、日本は置き盾で戦うので、剣と盾で戦うアクションゲームが楽しみづらい
  • 日本のゲームの要素として強いのはやはり美男美女のキャラクター。見るからに楽しい要素
  • キャラとか全然無くて無個性。数が多いと当たり前に勝つ
  • キャラ性能がプレイヤー自身のゲームスキル